「なんか大層な賞を取ったとかの話をよく聞くけど、本当にFF14って人気なの?」
FF14に対して、そんな印象を抱いている人は少なくないでしょう。
そうした問いに対し、『他ゲーとの比較や世間からの認知といった客観的な要素で、FF14というゲームの人気を計る』というのが、この記事の趣旨でございます。
具体的には、『海外の有力MMORPGとのプレイ人数の比較』や、『これまでに取った権威のある賞の確認』といった手法で、FF14というゲームの立ち位置を推し量っていきます!
ゲームの中身は置いといて、外側から把握するわけか。
迂遠というか、ずいぶん慎重な切り口だな。
そうだね。ゲームそのものに興味があるって人には、向かない記事かも。
でもFF14の社会的立ち位置を探る内容だから、概要を理解するためのアプローチとしては正道だと思う。
ま、カチカチの内容というわけでもないんで、気軽に読んでくだせぇ!
集計データからFF14を見る! 世界では何番目の人気?
FF14が最初に世に出たのは2010年。
当初は失敗作の烙印を押されていたものの、2013年にリニューアルして再出発しました。
(不評を欲しいままにした伝説のクソゲー)旧FF14について詳しく知りたいかたは、こちらからどうぞ!
そして立て直しは見事に成功し、以降はプレイヤーの数を順調に増やしていきます。(以下は公式発表を参照)
- 2015年8月 累計登録アカウントが500万人を突破
- 2017年7月 累計登録アカウントが1000万人を突破
- 2018年8月 累計登録アカウントが1400万人を突破
- 2019年5月 累計登録アカウントが1600万人を突破
- 2020年7月 累計登録アカウントが2000万人を突破
- 2021年12月 累計登録アカウントが2500万人を突破
- 2022年10月 累計登録アカウントが2700万人を突破
- 2024年1月 累計登録アカウントが3000万人を突破
一年でだいたい200~500万人くらい増えてるな。
登録アカウント数だから、プレイ人数とは違うけどね。
でも、これを見ればFF14の人気が右肩上がりなのがわかるはず!
国内はもちろん、海外のMMOと比べてもトップクラスの数だし。
じゃあ、その比較を見せてくれよ。
3000万人とかの数字だけ出されても、よくわからんぜ。
OK! というわけで、今度は他の有力MMOタイトルとの比較データを紹介しましょう。
比べるべきは、ゲームのプレイ人口。
MMOにおいては、それこそがもっとも人気の有無を示しているからです。
順位 | タイトル | アクティブプレイヤー数 | プレイヤー登録数 |
1 | World of Warcraft(アメリカ) | 2,379,139 | 125,217,824 |
2 | Old School RuneScape(イギリス) | 1,809,235 | 38,089,156 |
3 | ファイナルファンタジーXIV(日本) | 1,585,269 | 41,717,602 |
4 | Path of Exile(ニュージーランド) | 1,051,926 | 27,682,259 |
5 | Destiny2(アメリカ) | 812,543 | 42,765,437 |
FF14のプレイヤー登録数が4170万人くらいになってるぞ。公式発表とだいぶ違うな。
カウントの仕方が違うんだろうね。
そんなわけで、あくまで参考に留めておいてください。
とはいえ、ゲームごとに集計方法が大きく違うってことはないはずなので、他のMMOとの比較なら十分のはず。
また、めったに減ることのないプレイヤー登録数と違って、アクティブプレイヤー数はかなり流動的です。
大型アップデートの直後だと一気に増えるでしょうし、追加要素がない時期が続けば人は減っていくでしょう。
ちなみに、このランキング当時のFF14は最後の中規模アップデートから三か月ほどがたち、人がかなり少ない期間となっています。
集計がちょっとずれてれば、二位になっていた可能性は低くないはず。
ってことは、このランキングはそこまで信用できるもんでもないのか。
一位は断トツだが、二位と三位、四位と五位はそこまで差がないし。
確かに、絶対的な人気度を示すものじゃあない。
ちょこちょこ順位が入れ替わることはある。
でも、人口が一気に半分とか倍になったりとか、そんな極端な変化もない。
少なくとも、FF14はここ数年で世界三位以内をキープしてるしね。
やや曖昧ではあるものの、大きく外れてもいないわけか。
大雑把な指標としては、参考にしても間違いなさそうだな。
うん。だからFF14が全MMOの中で三位以内って考えて、ほぼ間違いはないはず。
ちなみに、一位のWorld of Warcraftってのはどんなゲームなんだ?
ゲームとしての大枠は、FF14とほぼ同じMMORPGだよ。
でも日本語に完全対応してないし、そもそも日本にサーバーがないから、プレイするのはちょっと苦労すると思う。
うーん・・・それは敷居が高い。
ともあれ上のランキングが、
『FF14は世界屈指のMMORPGである』
という、ひとつの証明になっているのは間違いないでしょう。
しかし『プレイ人口の多さ』=『ゲームのおもしろさ』、ではありません。
それをロジカルに証明してくれるのは、権威のある賞です。
というわけで、次の章ではFF14が受賞した賞について触れてみましょう!
取得した賞は200以上!? 特にすごかった賞がこれ!
ここからは、FF14の受賞経歴について見ていきます!
が、FF14がこれまでに得た賞は、なんと200を優に超えています。
全部を並べるスペースはないので、とりあえずは2022年に取った賞を並べてみましょう。
- The Game Awards 2022 Best Community Support Best Ongoing Game
- 日本ゲーム大賞2022 年間作品部門 優秀賞
- ファミ通・電撃ゲームアワード2021 オンラインゲーム部門
- NME Best Ongoing Game
- DICE Awards Best Role-Playing Game
- IGN Top 10 MMORPGs - #1
- SXSW Video Game of the Year / Excellence in Original Score / Excellence in Narrative
- MMO.it MMOscars - Best Current MMO / MMOscars - Best MMO Expansion / MMOscars - Best MMO Studio
この年の取得数はかなり少ないですが、その前年は30を超えていました。
大型アップデートのタイミングとかが絡んでるのかな?
ちょっと明確な理由がわからんです(陳謝)。
色々もらってるのはわかったが、それぞれの賞に権威はあるのか?
モンドセレクションみたいに、金払えば取れるショボイ賞も混ざってるんじゃ。
全部合わせれば200以上になるらしいから、まあ、ないとは言い切れない。
というわけで、一番有名な賞を見てみよう。
ゲームに関する賞で世界最大のものといえば、やはり『The Game Awards』でしょう。
GOTY、ゲームオブザイヤーってのは聞いたことがあるが、この表彰イベントのやつだったのか?
実は、GOTYは複数の団体が勝手に選んで発表してるから、何百個もあるのだ。
権威があると認められてるのは、そのうちの四つか五つだけど、当然The Game Awardsもその中に入っている。
一応、The Game Awardsが選出してきた歴代のゲームオブザイヤーを見てみようか?
- 2014年 ドラゴンエイジ:インクイジション
- 2015年 ウィッチャー3 ワイルドハント
- 2016年 オーバーウォッチ
- 2017年 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
- 2018年 ゴッド・オブ・ウォー
- 2019年 セキロ:シャドウズ ダイ トゥワイス
- 2020年 ザ・ラスト・オブ・アス Part II
- 2021年 イット・テイクス・ツー
- 2022年 エルデンリング
だいたい納得できるメンツではある。
・・・ただ、FF14の名前がどこにも見当たらないんだが。
ん? FF14はThe Game AwardsのGOTY部門を取ったことないよ?
取ったのは、Best Community Support部門と、Best Ongoing Game部門。
・・・・・・・・・。
ま、MMORPGって、けっこうニッチなジャンルだからね。
長時間のプレイを前提としてるから、大衆向けとは言い難いし。
そもそも十年以上前に出たゲームだから、句のゲームと張り合うのは無理がありすぎるし。
さすがにゼルダやエルデンリングには届かないってことか。
で、FF14が取った二つの賞はどんなのなんだ?
詳しく言い直すと、
『ユーザーと最もコミュニケーションが取れたゲームで賞』、
『ずっと続いてるゲームの中で最も優れてるで賞』、ってとこだね。
ほう。
FF14はこの二つを、2021年と2022年に続けてW受賞してるよ。
ちなみに、後ろの賞はMMO版のGOTYと思ってもらって構わないよ!
そいつはすごい。
じゃ、人口ランキング一位だったWorld of Warcraftと張り合ったりしたのか?
いや、それはエントリーされてなかったね。
FF14と受賞を争ったのは、エイペックスとかフォートナイトだよ。
別ジャンルの超有名どころじゃねぇか!
いや、広い意味でとらえれば、そのへんのゲームもMMOか。
よく見りゃ原神もあるし。
ともあれ、それらに勝ったってのはすごいな。
そのとおり! 強敵たちに勝って、
「世界で最もユーザーと意思疎通ができてて」、
「世界で最も継続中のゲームの中でおもしろい」、
っていう評価をもらったんだからね。
そりゃあ、客観的に見てすごいに決まってる。
しかし、プレイ人口最大のWorld of Warcraftがかすりもしなかった、ってのはどういうことなんだ?
そっちのゲームをプレイしてる人が多いのは、英語圏発だから、っていうのが大きいんじゃないかな。
日本人が外国産のゲームをやりにくいように、英語圏の人も日本産のゲームには敷居の高さを感じるんだと思う。
それがプレイ人口の大きな差に繋がっていると。(FF14は英語のローカライズ完璧らしいけど)
中身のおもしろさより、言語の違いがプレイ人口の差を生んでるわけか。
断言はできないけどね。
で、The Game Awardsはゲームとしての中身を見てるから、プレイ人口の多さは賞の授与には関係しない。
だからFF14がBest Ongoing Gameの賞をもらえたんだと思う。
ってことは、変な忖度があったわけじゃなく、ちゃんとFF14は実力で賞を取ったんだな。
そのとおり!
というか、そんな裏工作が通用しないからThe Game Awardsは信頼されてるのだ。
つまり、FF14の実力に対しても信頼してよろしい!
権威のある賞を、有名タイトルたちを差し置いて得た。
この事実によって、FF14が全世界から確かな評価を受けていることが、理解できると思います!
――ちなみに、二つの賞を取ったのは2022年です。
2023年度の受賞はゼロでした。
他のゲームの躍進が大きかったためか、前回の大型拡張から大きく間が開いたためか、あるいはFF14自体の評価が下がってしまったのか・・・。
何とも言えないので、ここでは触れません。
最後の最後で変な空気にするんじゃない。
まとめ
とまあ、打ち立てた記録とかを見て、FF14というゲームを俯瞰してみました。
ゲームの内容にはまったく触れなかったけど、FF14が世界的に展開してて、かつ認められてるってのは納得できたかと思います。
そうだな。FF14が流行ってるのは、てっきり国内限定だと思ってたぜ。
普通に外国でもプレイされてるんだな。
まあ、ガラパゴス的なイメージあるしね、いわゆるJRPGって。
だから「全世界に大勢のプレイヤーがいるよ」って言われても、いまいち呑み込めない感がある。
そういう観点からすると、明確な集計データや受賞歴を見たのは正解だったかもな。
FF14が海外でも認められてるっていう確かな証拠だから、受け入れざるを得ない。
――もちろん、情報ソースが正確であればの話だが。
たぶん大丈夫だと思います(汗)。
MMOの人口集計サイトは100%信頼できるとは言えないけど、他のサイトを回ったらだいたい似たような結果だったし、実体から大きくかけ離れてるってのはないはず。
ってわけで、『人口比較や受賞歴から見るFF14 海外人気はいかほど?』の記事は、これで終了だ。
なにか少しでも得るものがあったのなら、幸いだぜ!
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