『ナイト』、『モンク』、『竜騎士』、『白魔道士』――。
FFシリーズの経験者ならば、これらの単語に聞き覚えのある人もいるでしょう。
そう、戦闘スタイルを指す称号『ジョブ』の名称です。
FF3やFF5、そしてFF11には、ジョブをチェンジして手軽に戦い方を変えるシステムがありました。
そして、FF14はそれらの特徴を真っ当に受け継いでいます。
バージョン7時点では全部で22種の戦闘ジョブがあり、プレイヤーはそのひとつを選んでダンジョンやボスを攻略していくこととなるのです!
というわけで、この記事ではFF14の戦闘ジョブをサクッと解説していきたいと思います!
超初心者向けだから、解説というよりは紹介と言ったほうがいいな。
あと、ジョブの前段階としてクラスってのがあるんだが、それは超序盤だけのものなんで、ここでは端折らせてもらうぜ。
このページではタンクのジョブ四つ、ヒーラーのジョブ四つを紹介します!
残りのDPSのジョブは後半で紹介していますので、そちらを読みたい方は下のリンクからどうぞ!
まず、ジョブ選びの前提を少々解説します。
すぐにジョブのことを知りたい方は、目次から飛んでくださいませ!
FF14のジョブに格差はなし! 選ぶならロールと雰囲気で!
ジョブを選ぶ前に知っておきたいのは、FF14のジョブには明確な『アタリ』や『ハズレ』は存在しないということです。
たとえばFF5では、武器を二刀流できる忍者がわかりやすく強力でした。
一方で、勝手に動いて操作ができないバーサーカーなんかは、使いにくいジョブの筆頭だったと思います。
が、FF14では幾度ものバランス調整の末、そうしたジョブの格差は徹底的に是正されました。
同じロールならば、ジョブ同士に大きな優劣はないと断言していいでしょう。
ロールについては、こちらの記事で詳しく解説しています!
個性という名の差はある
もちろん、横並びにしすぎたら個性がなくなってしまうので、微妙な差は存在します。
得手、不得手も少なからずあるため、場合によっては強弱が明確に表面化することもあるでしょう。
それでも、こんな感じの不等号『≦』で済む範囲の違いですし、やはり総合力に大差はありません。
ゆえに、『ロール内に明確な序列はない』という考え方でまったく問題ありません!
「最強のジョブをやりたい!」という人にオススメできるジョブは、FF14にはないのです。
そうか? あれが強い、これが強いって、ネットで見た気がするが。
そういうのはほとんど、高難易度に限った話なんだよね。
難しいバトルだと微妙な差が勝敗を分けるから、上級者たちはちょっとした違いに敏感になってるんだよ。
でも普通にプレイする分には体感できないほどの性能差だから、初心者の方は一切気にしなくてよろしい。
つまり、ロールを決めたら後は好みや雰囲気でジョブを選んでいい、ということです!
とはいえ、各々のジョブに就ける時期には明確な差があります。
なのでゲームの出だしでは、最初期になれるものの中からジョブを選びましょう!
注意! 各ジョブの説明は、技をすべて使えるようになったレベル100を基本としております。
レベルの低いうちではジョブごとの個性が小さく、他と比較するのが難しいためです。
なので、使い始めでは「全然説明と違う!」というジョブもあるでしょうが、そこはご容赦くださいませ。
では解説記事の前半ということで、タンクのジョブ四つ、そしてヒーラーのジョブ四つを紹介していきます!
ナイト【Paladin】
- ロール:タンク
- 武器:片手剣・盾
- 解放しやすさ:★★★★★★
特徴
ピンチの仲間をかばったり、魔法で遠距離攻撃や回復をこなしたりと、タンクの中でもできることが多い。
総合的にはタンクで最高の防御力を持つが、状況によっては使えない技があり、攻撃の手を止める必要もあるため、強い優位性を持つとは言えない。
クラス『剣術士』から派生するジョブなので、初心者に解放しやすい。
補足と意見
火力が低めと指摘しましたが、FF14のジョブバランスはアップデートごとに更新されます。
毎回大きく変わるわけではありませんが、過去には最低火力だったジョブが一転して最高火力となったこともありました。
そして、数字の上下は多少あっても、大まかな特徴や方向性に変化があることは滅多にありません。
雰囲気で選んで良し! と言ったのは、そういうわけなのです。
――つまり、「ナイトの鎧かっこいいなぁ、やりたいなぁ」と思ったそこのあなた!
その心に従うのが正解なのです!
ナイトは技の性能的にも、エフェクト的にも、最も『仲間を守ってる感』があるタンクです。
文字通りのパーティの盾なので、そのようなイメージを重視する人にはナイトが向いているかもしれません。
FF14の盾は、(ジョブの中では)ナイトにしか装備できない仕様となっております。
ゆえに、直剣と盾、そして鎧をまとったナイトの『正統派騎士』感は、唯一無二!
渋いダンディ騎士や凛々しい女騎士は、立っているだけで注目の的となるでしょう!(たぶん)
回復魔法が使えるので、追い詰められても死ににくいのがナイトの長所です。
が、回復魔法を使うと攻撃の手が止まるし、MPが尽きたら回復もできないので、耐えるのも限度があります。
攻撃しながら回復できる戦士のほうが、ソロ性能は高め。
戦士【Warrior】
- ロール:タンク
- 武器:両手斧
- 解放しやすさ:★★★★★★
特徴
他のタンクと違い、防御よりも自己回復に重きを置くという特徴を持つ。なので、状況によってはヒーラーなしで戦い抜くことも可能。
が、逆にヒーラーの回復が無駄になりがちなため、パーティ全体の戦闘効率に支障をきたす場合もある。
クラス『斧術士』の上位職となっており、ゆえにナイト同様、冒険の初期から使うことができる。
補足と意見
自分でガンガン回復できるという特徴から、戦士はずば抜けてソロに向いています!
どういうプレイスタイルであれ、ソロに最高適性を持つ戦士を使えると、できることの幅がぐっと広がるのです!
「サブで育てるタンクジョブで迷ってる」
という状況なら、まずは便利な戦士に手を出すのがベストでしょう!
戦士を含めたタンクは、どれも屈強な見た目をしています。
しかし、タンクの攻撃力はDPSのおよそ三分の二となっており、敵に与えるダメージではDPSに遠く及びません。
なので、「攻撃が強そうだから戦士を使ってみよう!」みたいな感覚で採用すると、
「あれ? 吟遊詩人のほうが敵倒すの早いな・・・」ということになりかねません。ご注意を。
暗黒騎士【Dark Knight】
- ロール:タンク
- 武器:両手剣
- 解放しやすさ:★★★★☆☆
特徴
MPを攻撃のリソースに使う、珍しいファイター系ジョブ。豊富な防御技と攻撃技を持ち、攻防ともに安定した性能を持つ。
仲間に防御面の短所をカバーしてもらい、同時に攻撃面の長所を伸ばしてもらうというスタイルだが、ゆえにソロでは他のタンクに劣る。
ジョブを解放するにはストーリーをある程度進め、他のジョブをレベル50まで上げる必要がある。
補足と意見
パーティ戦において活躍しやすい性能を持っており、高難易度で強いとされているジョブです。
が、自分で自分を回復するのは苦手なので、ソロにはタンクでもっとも不向き。
強い防御技を覚えられるのが遅めということもあり、メインで使うとなるときつい時期があるかもしれません。
FF4のジョブとして有名な暗黒騎士ですが、こちらはタンクというポジションゆえか、HPを消費する攻撃手段はありません(PVPにはあります)。
また、闇っぽいエフェクトをバンバン発生させて戦うので、そういうのが好きな人は好きかも。
画像の鎧を見て、「ごっついなぁ」と思ったそこのあなた!
安心してください、FF14には装備の見た目を変えられるシステムがあります!
水着姿の暗黒騎士とかにも余裕でなれますので、ぜひともオシャレを楽しみましょう!
ガンブレイカー【Gunbreaker】
- ロール:タンク
- 武器:ガンブレード
- 解放しやすさ:★★★☆☆☆
特徴
DPSに近い操作感を持つ、攻撃志向の高いタンク。攻め、守り、自己回復において、タンクの中で最もバランスよくまとまった性能を持つ。
言い換えれば、『最高ではないが最低でもない』という立ち位置なため、良くも悪くも無難なタンクとされている。
ジョブを解放する条件は二つ。他のジョブレベルを60まで上げることと、コンプリートパックを購入していること。
なので、フリートライアル中に解放することはできない。
補足と意見
こちらも過去のFFシリーズの主人公から輸入されたジョブです。
ガンブレイカーではDPS顔負けの連続攻撃が繰り出せるため、他のタンク以上に技を繰り出す面白さがあります!
が、その反面、攻撃に忙しくて防御技を使いづらいという欠点もあるので、他のタンクで慣れてから使ったほうがいいかも。
「ガンブレードはわかる。でもガンブレイカーってなに?」と思った方もいるでしょう。
ざっくり説明すると、『普通の銃を敵視してぶっ壊しまくってた集団』、というのがガンブレイカーです。
つまり、英語の意味そのまんまなわけですね。
FF8のスコールとは何の関係もないです。
その謎集団の正体を知りたい方は、是非とも本編をプレイしてくださいませ。
白魔導士【White Mage】
- ロール:ヒーラー
- 武器:幻具(杖)
- 解放しやすさ:★★★★★★
特徴
回復量に長けたピュアヒーラーで、使いやすいシンプルな性能を持つ。
ヒーラーとしての総合力は若干低めだが、被弾した味方のカバー能力では随一。
クラス『幻術士』の上位職であり、それゆえ序盤から使用することが可能。
FFシリーズを象徴するヒーラー的ジョブであり、早く解放されることもあってか、プレイヤー人口は多め。
補足と意見
他のヒーラーと比べると、白魔導士は捻くれたところのない王道的な性能となっています。
敵の行動パターンを覚えずとも十分に活躍できるので、慣れてないボスやダンジョンに挑戦する適性も高め!
まさに初心者向けのヒーラーであり、万人にお勧めのジョブです!
フリフリのドレスが似合うジョブなんで、女性人気が高め!
モーションも女性っぽい感じなので、自キャラに可憐さを求める人なら白魔道士をやってみることをオススメします!
(同じ理由で、野郎には勧められませんが・・・)
短所の『軽減、バリアの技が乏しい』ってのは、一発で死人が出るような必中攻撃に弱いってことです。
でもそんなのは高難易度にしかないんで、初心者は気にしなくて良いと思います。
学者【Scholar】
- ロール:ヒーラー
- 武器:魔道書(学者用)
- 解放しやすさ:★★★★★★
特徴
妖精の力を借りたバリアヒーラーで、ダメージを事前に軽減するスペシャリスト。
敵の攻撃が来る直前にバリアを展開する必要があるため、難易度は若干高め。
ゲームスタート時に選べる『巴術士』から派生するジョブのひとつ。
早期になれるのはもちろん、同じ派生先である召還士とレベルを共有するという利点を持つ。
補足と意見
特徴の欄にも書きましたが、敵からのダメージを減らすことに特化したスペシャリストです!
白魔導士のような純粋回復力の高い『ピュアヒーラー』は、ダメージをドカンと受けて一気に回復する感じ。
で、学者のような被ダメージ軽減力の高い『バリアヒーラー』は、ダメージをちょろっと受けてほんのり回復する感じです(やや誇張表現ですが)。
戦局は後者のほうが安定しますが、パーティ壊滅時の立て直しは前者の方が得意です。
仲間からすれば、HPの変動が大きいだけにピュアヒーラーのほうが活躍してる印象があるかも。
総合能力的にはどっちも大差ないので、ピュアヒーラーかバリアヒーラーかの選択は、お好みでどうぞ。
召還士とのレベル共有は超便利です!
学者を育てれば召還士も育つし、逆も然りなので、ヒーラーとDPSを簡単に両立できます!
短所の『バリアの打ち消し合い』ってのは、早く使ったほうが無効になるだけで、両方とも消えるわけじゃないです。
相方バリアヒーラーと上手く噛み合わないのがなんだかなぁ、ってことなんで、性能的な短所とは言えないかも。
占星術師【Astrologian】
- ロール:ヒーラー
- 武器:天球儀
- 解放しやすさ:★★★★☆☆
特徴
占星術のカードによって味方を強化する支援型ピュアヒーラー。
白魔道士と同じく軽減よりも回復を得意するが、総合力はこちらの方が高く、その代償として操作が難しい。
そこそこメインストーリを進め、他のジョブのレベルを50まで上げることが解放の条件となっている。
補足と意見
難しいけど使いこなすと強い! 明らかに上級者向けのヒーラーです。
難易度を上げてるのが、カード配りと呼ばれる個別強化。
短い間隔で適切な強化を適切な仲間に投げるのですが、それには咄嗟の判断と細かい操作が必要であり、敷居は相当に高いです。
特にパッド(ゲーム機のコントローラー)の操作だと仲間の指定にやや手間取るという事情があり、難易度はさらに上がります。
そんなわけで、占星術師はFF14の全ジョブの中で最高峰の難しさとなっております。
対抗馬に上がるのは黒魔道士やモンクですが、ヒーラーとして想定外への対処をしなければならないぶん、個人的には占星術師のほうが上かなぁ。
操作自体は黒魔道士とモンクのほうが難しいし、その二つも難しさのベクトルが違うので、判断は人によりけりだと思いますが。
賢者【Sage】
- ロール:ヒーラー
- 武器:賢具(ガンダムのファンネルみたいの)
- 解放しやすさ:★★☆☆☆☆
特徴
詠唱が少なめで移動技もあるという、機動力に優れたバリアヒーラー。
学者のようにバリア、軽減を得意とするが、そちらと比べると総合力でやや劣るぶん、操作性で勝る。
使えるようにするためには、いずれかのジョブをレベル70まで上げ、かつコンプリートパックを購入していなければならない。
補足と意見
機動力が高く、非常に使い心地が快適なジョブです!
『腰を据えて出すなら学者か占星術師、気楽に出すなら賢者』、としているヒーラー使いは、けっこういるんじゃないかな?
もちろん初心者の人にも勧めたいんですけど、使えるようになるのがメチャクチャ遅いんですよね・・・。それがホント残念。
見た目の話ですけど、ヒーラーの中だと、白魔道士、学者、占星術師がファンタジー系で、賢者がSF系となっております。
さらに言い換えると、かわいい系とかっこいい系。
「キャラが男だと、ヒーラーじゃ賢者しかモーションが様にならない」っていう声もあります。
参考にしてくだせぇ。
以上、タンクジョブ4種とヒーラージョブ4種の紹介でした!
残りのDPS14種は後編で紹介していますので、こちらからどうぞ!
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