この記事では、ヒカセンたちが使っている定番デバイスを厳選して紹介しております。
掲示板などにおけるコメントを参考にして、使用者が多いもの、評価が高いものをピックアップしてみました。
『多機能マウス』、『左手デバイス』、『パッド』というカテゴリになっています。
デバイスの違いや選び方については別の記事でまとめてあります。
興味のある方は、そちらを先にどうぞ!
多機能マウス
G600t
- メーカー:Logicool
- Amazonでの値段 ¥8,800(2024年12月冒頭時点)
※ 品切れ状態が多いです。値段の上下は(たぶん)ないので、買えるときに買ったほうがいいかもしれません。
FF14プレイにおける多機能マウスといったら、まずこれです。
G600という名前で語られることが多いですが、そのマイナーチェンジ版がG600tであり、ほとんど違いはありません。
親指で押せるボタンが12個あり、それは他のボタンを押しながら切り替えられるため、実質右手親指だけで36個ほどのスキルを使用できます。
また、薬指で押せるボタンがあり、それによっても入力パターンの切り替えが可能です。
これはG600以外のゲーミングマウスにはほとんど搭載されていない機能であり、G600がヒカセンに重用される理由のひとつともなっています。
――入力手段の豊富さ、総合的な使いやすさ、安定した生産による入手しやすさ、そして薬指ボタンの存在。
これらの要素によって、G600は多くのヒカセンの愛器とされてきました。
数々の長所がある一方で、マウスとしては重く、大きい部類に入ります。
なので「親指12ボタンの上の方が押しにくい」、「重くて扱いづらい」という方もいるようです。
手が小さいならば、次に紹介するNagaのほうが使いやすいかもしれません。
Naga X
- メーカー:Razer
- Amazonでの値段 生産停止?
G600tに次ぐ選択肢となりそうなのが、このNaga X――というかNagaシリーズです。
親指側に十二個のボタンがあるという基本構造はG600と同じであり、ツールによってそのパターンを増やせるというのも同様。
また、同じ形の上位機種、新製品などが数多く存在するので、生産中止になっても買い替えに困ることは(たぶん)ないでしょう。
G600tにない利点は、その軽さです。
あちらが133gなのに対し、Naga Xは85g。
三分の二ほどの重量であり、マウスを軽妙に動かしたい方にはこっちのほうが合うと思います。
(「重いほうが安定していい」という人もいますが)
またサイズがミニマムなので、手の小さい場合も扱いやすいはず。
ただ、レビューなどを調べた限りでは、少々壊れやすいようです。
扱い方の違いや、当たりハズレもあるのでしょうが、購入する場合は何年も使えないことを覚悟したほうがいいかもしれません。
また、G600にある薬指ボタンはNagaには存在しません。
すなわち、扱えるパターンのセットがG600よりも一つ少ない、――と考えていいでしょう。
※追記 Naga Xはマジで生産停止になったっぽいです。Amazonどころか、公式サイトからも消えてしまった・・・。
マイナーチェンジ版や改良版が出る前触れかもしれません。とはいえ、それまでは同系統の機種を紹介しておきます。
Naga Trinity
- Amazonでの値段 ¥14,800(2024年9月冒頭時点)
※ こちらも品切れが多い模様。
物理パーツの切り替えにより、サイドボタンのカスタマイズができる機種です。
が、Naga Xと違って、重さが約120gと重め。値段も少々高い。
Naga V2 Pro
- Amazonでの値段 ¥25,300(2024年12月冒頭時点)
Naga Xというより、ひとつ上のNaga Trinityの上位機種です。
サイドボタンを選べるほか、こちらはマウスクリック、ホイールなどの手触りが優れ、全体のグレードが数段上です。
134gと重さはG600と同等ですが、このNaga V2 Proはワイヤレスなため、使用環境によっては本体の重さ以上に扱いやすいでしょう。
値段はNaga Xの約三倍なので、代替品として購入するには厳しいですが・・・。
左手デバイス
キーボードの代わりに左手で使う特殊なデバイスがあります。
上の画像みたいな、左手親指でスティックを操作する――というデバイスです。
FF14でも吉田Pが使っており、そうしたことから愛用しているヒカセンも少なくないようです。
キーボードよりも操作しやすいですが、とはいえ通常マウスと多機能マウスほどの機能差はありません。
なので、G600などの多機能マウスを使っていても左手は普通のキーボード、という人はかなり多いです。
文字を打てないのでキーボードはどのみち必要、という点も軽視できないでしょう。
というわけで、「とことん操作性の良さを追及したい」というプレイヤー、あるいはデバイスマニアの方でなければ、使っても高い満足感は得られないかもしれません。
ちなみに、左手デバイスで有名なのはG13という機種です(上の画像のやつ)。
しかし残念ながらこれは生産がすでに停止しており、まともな手段では手に入りません。
興味のある方は、以下で紹介する機種を試してみてくださいませ。
Tartarus V2
- メーカー:Razer
- Amazonでの値段 ¥8,739(2024年12月冒頭時点)
左手用ゲーミングデバイスの現在のメジャーが、おそらくこのTartarusです。
親指スティックが手にフィットする形で傾いているので、長時間のゲームプレイでも無理なく使い続けられます。
ただ、親指スティックはアナログではなく実質八方向キーであり、その点に不満を抱いているヒカセンは少なくない模様。
(高難易度にはそのほうがいい、という意見もありましたが)
また、手の大小によって使いづらいボタンがありますが、これは形状的に仕方ないことなので、妥協せざるを得ないようです。
一応、下で紹介している機種ならばその問題を解決できますが・・・。
Azeron Cyborg
- メーカー:Azeron
- Amazonでの値段 ¥35,102(2024年12月冒頭時点、在庫があった『グリーン』、『ブルー』などの値段)
もう、見た目からしてヘンテコですね。
このデバイスには親指を除く指一本に対し、『指先の手前』、『指先の腹側』、『指先の爪側』、そして『第二関節の外側あたり』、という四つの入力スイッチが存在します。プラスアルファもあり。
指からスイッチまでの距離や角度は自在に調節できるため、どんな手にも理論上はフィットするというのも、長所のひとつです。
高機能と操作性、カスタマイズ性といった要素を完璧に備えており、間違いなく最強と言える左手デバイスでしょう。
高価さと独特すぎる形状ゆえに使い手は少ないですが、そうしたヒカセンの評価はもれなく高いです。
『Azeron Cyborg+G600が、FF14における最高操作環境』という意見に同意する人は、かなり多いのではないでしょうか。
と、性能自体は素晴らしいのですが、購入するにあたっては幾つか壁があります。
ひとつは、この製品の製造と販売はラトビア(東欧の国)にある小企業が行っており、日本人の我々には購入しにくいということです。
注文は普通にできますが、送られてくるまでに時間がかかりますし(長くて数ヶ月)、ゆえに修理交換も難しいです。
サポートも日本語には対応していないので、やり取りをする場合は英語の使用を強いられることになるでしょう。
Azeron CyborgはAmazonとメーカー直販サイト(英語オンリー)からしか購入できません。
Amazonを挟めば保障はあるし返品もしやすいのですが、直販サイトならば細かいカスタマイズができるので、一長一短です。
購入はお好きなほうからどうぞ。
ちなみに、Amazonでは販売メーカーである『Azeron SIA』から購入するようにしましょう。
時期と色選択によっては、異様に高いマケプレ他社の値段が出てくることもあります。要注意。
また、直販サイトのAzeron Cyborgを調べるとかなり安い値段が出てきますが、それは色設定などを一切盛ってない初期状態だからです(色を増やすほど高くなる)。
Amazonで選べるモデルの中には複数色を使っているタイプがあり、それらと直販サイトの初期設定を比べたら、当然前者がお値段高めとなります。
おまけにAmazonだと関税分が前もって値段に加算されてるっぽいので、一万円以上差がつくのもおかしくない――というわけです。
Amazonと直販サイトを比較する際には、それらの点を考慮しましょう。
パッド
パッドは使い慣れたものを使うのが一番です。
ゆえに、多機能マウスや左手デバイスと違って、ヒカセンたちの間で使われている機種はひとつやふたつに絞れません。
また、慣れているがゆえに高価な上位機種や他のメーカーになかなか手を出せない・・・という方も少なくないでしょう。
というわけで、ここでは少し広範囲にパッドを紹介してみます。
DualSense(PS5付属のパッド)
- メーカー:Sony
- Amazonでの値段 ¥10,715(2024年11月冒頭時点)
FF14にはソフト単位で対応しており、そのためPS5版はもちろん、PC版でも問題なく使用できます。
ただ、PCだと有線でなければ振動機能を使えないようなので、注意。
DualSenseの最大の長所は、きめ細かな振動機能です。
ゲーム中の細かい動作に反応して振動するため、独特のゲーム体験を味わうことができます。
これは他のパッドには不可能であり、その点を高く評価するヒカセンは少なくありません。
(――とはいえ、歩くだけでも振動するので、「ずっと使ってると邪魔になってくる」という意見もありましたが)
一方で、R2とL2のトリガーが深くて使いづらく、操作面の評価はいまいちです。
やや大きくて重いという点も、人によってはマイナスポイントでしょう。
(なんの問題もなく使える、という人も少なくないようですが)
スティックがすぐに壊れたという報告が多いので、何年も使えるとは考えないほうがいいかもしれません。
以上を加味すると、操作デバイスとしての評価はかなり低いです。
が、繊細な振動機能は唯一無二であり、『ゲーム世界の手触りを感じられる』という体験は他のどのデバイスでも得られません。
その点にどれだけの価値を置けるかで、DualSenseの評価は大きく変わると言えるでしょう。
普段使いはDualSenseで、戦闘コンテンツでは別のパッドを使う――というスタイルもいいかも?
DualSense Edge
- メーカー:Sony
- Amazonでの値段 ¥31,561(2024年12月冒頭時点)
ソニーから販売されているパッドであり、れっきとしたDualSenseの上位機種です。
独自の振動機能を引き継いでいるのはもちろん、スティック部分のモジュール化やR2L2トリガーの深さ調節といった機能も追加されています。
スティックモジュールの交換部品は、およそ2500円ほど(品切れが多いらしいですが)。
壊れたスティックを根っこごと比較的安価に直せて、トリガーが深すぎて使いづらい欠点を改善できるので、長く安定して使い続けることができるでしょう。
また背面ボタンが追加されており、表のボタンのいずれかひとつを割り当てられます。
使い方によっては操作をある程度快適にできると思います。
さらに、FF14側のアップデートによってPC版が対応しました。
が、無線だと振動機能が使えない点は同じなので、そうした機能を活かしたいのなら有線で使用しましょう。
機能的な短所は、DualSenseより重くてバッテリーの持ちが悪い点です。
五~十時間程度しか使えないので、丸一日無線でゲームを遊ぶ――というのは難しいかと。
下で紹介しているエリコン2は、振動や交換機能、そして値段を除けば、ほぼDualSense Edgeと同性能です。
DualSense Edgeは無線だと最大の長所である振動機能が使えないので、それが必要なく、かつ無線のほうがいいならば、エリコン2を選ぶのがよいかと。
Xbox ワイヤレスコントローラー(Xbox Series X/S付属のパッド)
- メーカー:Microsoft
- Amazonでの値段 ¥6,091(2024年11月冒頭時点)
『箱コン』と呼ばれるパッドの最新型であり、基本的な形状や機能は以前と大差ありません。
PCゲームを遊ぶパッドとしては定番中の定番であり、ゆえにFF14でも愛用者は多いかと思われます。
操作性に問題はなく、PCとの接続もしやすいので、迷ったらこのパッドでいいでしょう。
ただ、箱コンは他のパッドと違ってバッテリーが内臓されていないため、単にPCに繋ぐだけでは充電できません。
乾電池を使うか、それと同じ場所に入れる専用バッテリーを別途購入する必要があります。ご注意ください。
(あえて電池やバッテリーを入れずに有線で使い、重量を軽くするという技もあるそうですが)
Xbox Elite ワイヤレスコントローラー シリーズ2
- メーカー:Microsoft
- Amazonでの値段 ¥17,364(2024年12月冒頭時点)
上の箱コンの上位機種であり、DualSense Edgeを上回る拡張性とスペックを持つパッドです。通称『エリコン2』。
外部ツールを使えば背面ボタンに複雑なキーを割り当てられ、ページ切り替えのスイッチを仕込むことさえ可能。
それは実質的に、背面ボタンひとつでクロスホットバーをひとつ増やせるようなものなので、戦闘においては非常に便利です。
ヒカセンの間で「最強のパッドはエリコン2」という声が多いのも、頷ける話ではないでしょうか。
箱コンと違ってバッテリーは内蔵式ですが、その分重いです。
DualSense Edgeと同等であり、人によっては扱いづらいかもしれません。
エリコン2の最大の欠点は、初期不良が多いことです。
買った直後からボタンの反応が悪いケースもあるらしいので、購入する場合は覚悟したほうがいいかもしれません。
Nintendo Switch Pro コントローラー
- メーカー:任天堂
- Amazonでの値段 ¥6,973(2024年12月冒頭時点)
Switchの公式パッド、いわゆるプロコンです。
使っているヒカセンは多くないようですが、他でもない私(筆者)が超快適にFF14をプレイできているため、ここで紹介させていただきます。
キー配置は箱コンと似ていますが、ZR、ZL(いわゆるR2、L2ボタン)がトリガーではなくボタン形式であり、非常に押しやすいです。
トリガーの深いパッドでR2、L2を多用すると指が疲れることがあるそうですが、私はこのパッドで指がきつくなった経験は一度もありません。
ZRとZLは浅くて反発力も小さいので、連打も保持も非常に楽なのです。
両手で握るグリップ部分はサラッとした感触で、べたつきにくいです。長時間プレイに向いたパッドと言えるでしょう。
また、私のプロコンはFF14を7500時間以上プレイしたにも関わらず、未だ一切問題ありません。
新品のときとほぼ同じ手触り、使用感を維持できています。
Amazonのレビューなどを見ても耐久性の評価はそこそこ高いので、パッドの中でも寿命は長いほうではないでしょうか。
(※追記 2024年6月現在、さすがに寿命が来たのか、たまにスティック入力が誤作動を起こすようになりました。買い替え時か・・・)
プロコンは単にPCに繋いだだけでは使用できません。というか、まともに認識すらしません。
そして当然のごとく、FF14には対応していません。
なのでFF14で使うには、少々準備をする必要があります。
- Bluetooth経由でPCと接続する
- Xbox Controller for Windows(旧箱コンのドライバー)を入れる ※現在はダウンロードできないっぽい?
- Xoutputというツールを使い、プロコンを箱コンとしてPCに認識させる
これはあくまでも私の場合です。
Bluetoothのレシーバーを購入したり、ツールの設定に四苦八苦したりと、なかなか手間取りました。
詳しく知りたい方は、わかりやすく説明されているブログ様が他にあるので、別途検索してくださいませ。
ともあれ、こうした壁があるからこそ、FF14でのプロコン使用者は少ないのでしょう。
でもって歪な繋ぎ方をしているからか、振動機能がどうあがいても使えません。
振動機能はなくて困るものでもないので、不便はないのですが・・・正直、DualSenseの購入を最近は考えています。
マウントで風を切る感覚を味わってみたいなぁ・・・。
スティックプロテクトシート PS4-Switch
パッドではないのですが、私が使っているパッドのためのグッズをひとつ紹介します。
- Amazonでの値段 ¥182(2024年11月冒頭時点)
これはスティックの軸にシールを巻きつけるように貼り、その耐久性を向上させるグッズです。
軸の損耗や粉が根元に落ちるのを防ぐのが目的であり、長く使えば使うほど、その恩恵を強く受けられるでしょう。
PS4・Switch用とされていますが、シールを貼れさえすれば、どのパッドにも使えると思います。
Amazonのレビュー欄では箱コンに使用している方もいました。
スティックの動作不良はほこりの蓄積も原因のひとつらしいので、私のプロコンの寿命が妙に長いのはこのグッズのおかげかもしれません。
パッドを長く使いたい方にはまあまあオススメです!
その他のパッドについて
ド安定とされる純正系パッドを紹介しましたが、他社(いわゆるサードパーティ)も多くのパッドを販売しています。
2,000~3,000円という安価なものから、40,000円もするハイエンドモデルまであり、その中にはヒカセンが使っているものも少なくありません。
が、箱コンやエリコン2、Dual Sense以上に名前の挙がった機種はなかったため、ここでの紹介は省きました。
『生産中止になりそうな機種は買わない』というFF14におけるデバイス選びのコツは、やはりパッドにも当てはまります。
ファーストパーティ製ならば数年は安定して供給されるはずなので、ここで紹介した機種なら問題なく使い続けられるのではないでしょうか。
まとめ
定番デバイスの紹介は以上です!
紹介はメジャーどころ、そして注目されている製品に絞ったので、大ハズレはないはず!
みなさんのデバイス選びの参考になれば幸いでございます!
お前はPS5のパッドが欲しいようだが、買うのか?
どうすっかなぁ~。欲しいけど、高いんだよねぇ。
振動体験のためだけに買うべきか否か・・・いまだに答えが出ないのだ。
ま、そうやってあれこれ考えるのも、買い物の楽しいところだ。存分に悩むといい。
というわけで、『【FF14】定番の多機能マウス、左手デバイス、パッドを紹介!』の記事はここまでだ。
読者諸氏が自分にぴったしのデバイスと出会えることを祈る!